アメリカの受験、家庭教師事情

日本人の多くは、なぜか「アメリカの大学は入り易いが、卒業するのが大変」という通説を信じているようです。はっきり言って、「入り易い」は大きな間違いです。もちろん、コミュニティー・カレッジのような大学を対象にして話しているなら別ですが、アイビー・リーグのみならず全米に名前の通ったような有名大学に合格するには、SATやACTで高得点を取る為の受験勉強のみならず、普段の学校での成績、スポーツ、芸術分野での課外活動、コミュニティー・サービスなどありとあらゆることを完璧にこなしているように見える学生にとっても、そうそう簡単なことではありません。特に昨今は、中国、韓国、インドなどからの大量の留学生の影響で、競争は激化する一方です。ですから、親の世代に比べていかに大学受験が難しくなっているかというのは頻繁に耳にする現実です。そこで、日本式の『塾』が一般化していないアメリカでは、必然的に『チューター(家庭教師)』に頼ることになります。チュータリング・ビジネスは急速に拡大していますので、選択肢は極めて豊富です。一般的にチューターと呼ばれる人は既に何らかの学位を持っている人ですので、日本のような現役大学生の家庭教師というのは受験対策のチューターとしては考えられません。教える教科にもよりますが、ウェッブ・サイトから1時間5、60ドルほどの低料金のチューターを探すことも出来ますし、極め付きではマンハッタンの超富裕層の子弟を教える有名なチューターの中には、何ヶ月先までも予約待ちの上、1回数時間の授業で1,000ドル以上取る人もいるほどです。

アメリカの受験、チューター事情に+1 !

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しっかり選んで合格につなげ
実は、我が家の息子もここ4年ほど数学のチューターのお世話になっています。最初の3年は、ラッキーなことに友人のお墨付きをもらい、大学の非常勤講師をしながら博士課程を終了する目前の素晴らしく優秀、温厚で、また信じがたいほど忍耐力のある完璧なチューターにお世話になりました。確かにお値段は張っても納得のいくものでしたが、途中で大学の教授になられてチューターを辞められたので次の先生を探すことになりました。辞